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2020.04.02 Thu 世界初の「和牛メゾン」構築にむけて、北海道厚真町と契約調印

2020年4月1日、国内外での和牛振興を目的に、国内全和牛種すべて(4種)を一貫飼育し、商談も現地でおこなえる、世界初の滞在型生産商談施設「和牛メゾン(WagyuMaison)」 構築のため、北海道厚真町と用地に関する長期契約を締結しました。

熊本県阿蘇の自社牧場と、兵庫県西宮市の拠点を中心に、牧草栽培から牧草和牛の繁殖、肥育、食肉加工、精肉店、レストラン、卸売を行なっている畜産ベンチャーのGOODGOOD合同会社(本社:大阪市 代表:野々宮秀樹 同:半田光正)が、北海道厚真町内において世界初の「和牛メゾン(WagyuMaison)」を建設/構築するために、町有地約200ヘクタールを長期使用する内容の契約をおこないました。

 

「和牛メゾン(WagyuMaison)」とは:

【商談可能な滞在型の公開生産牧場】

GOODGOODが、阿蘇でおこなっている牧草和牛や牧草牛の生産ノウハウを活用し、和牛を土づくりの段階から、飼育の実際を見学でき、現地で食肉を提供し、バイヤーやレストランシェフ、消費者らとの商談ができる施設で、お酒の業界では実在する、滞在可能型のフランスのシャンパーニュ地方のシャンパンメゾンのような「生産&商談機能」を持った、複合牧場施設です。
分業化が進んでいる和牛生産の現場では、生産プロセスの一貫して購買層に開示することが困難でしたが、飼料栽培から精肉レストラン経営や卸売業までをすべて自社でおこなっているGOODGOODの強みを活かして、和牛生産、なかでも牧草和牛生産のすべてを体系的に見学、理解できる施設を構築し、国内外のバイヤーや消費者などに自然体験を通じ生産情報を開示して購買に繋げることが目的です。
また、国内で公正取引委員会が認定している和牛4種(黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種)すべてと、和牛種と乳用種や外来種との掛け合わせた、多様な和牛由来の牛の繁殖肥育もおこないます。
現在、そのような和牛に特化したメゾンは存在せず、世界初の取り組みとなります。

「北海道の厚真町」とは:

北海道南部、胆振総合振興局管内勇払郡にある町で、人口は約4500人。国際空港である新千歳空港から市中心部まで直線距離で約15キロ、車で約35分に位置し、道庁所在地札幌より車で約2時間と、海外や日本国内各地からのバイヤーや消費者らからのアクセスは良好です。
2018年9月6日に北海道胆振東部地震により震度7を観測し、一帯では有史来最大規模の山腹崩壊や土砂崩れが起き、現在復興事業がおこなわれています。
同町の現在の主要農産業は稲作で、近隣に白老、平取や日高、千歳など、和牛や軽種馬の生産地が多く、北海道のなかでは畜産と牧草栽培に適した気候といえます。

 

契約締結までの経緯:

日本の畜産は、生産と販売が分離していることが一般的で、顧客ニーズの生産現場へのダイレクトな伝達や、生産情報の顧客への高度な情報伝達が実現しにくい状況になっています。

GOODGOODでは、シャンパンメゾンのモデルに習い「生産現場こそが最高の商談場所である」との考えで、これらの伝達機能を最大化させると同時に、購買層に体系的に自社の生産実態と特異性を把握してもらうことを目的に、2年前より国内交通至便の大規模生産牧場用地を探しておりました。

そうした中で複数の候補地のひとつとして、新千歳国際空港至近の厚真町内に於いて、かつて民間事業者がリゾート開発途中で経営破綻し、現在町有地になっている造成済みの土地と巡り会いましたが。当時、当該地は粘土層や地盤が露出状態であったため、牧草栽培には適さず検討を見送ることになりました。ですが、その1ヵ月後胆振東部地震が発生し、厚真町内には多量の土砂が流出しました。その土砂を当該土地に搬入することになり、そこで牧場用地として再検討することになりました。

搬入される土の状態、周辺の気候、消費地や首都圏ならびに海外からのアクセスの良さなどから、最終的に厚真町内での事業推進を決定し、2018年10月から地域住民や農業団体等に説明を開始し、約1年後、地元自治会、自治体の総意として誘致の決定を受けた事を期に、厚真町との長期町有地賃貸借契約を締結いたしました。

今後は過去のリゾート開発の負の遺産×自然災害の負の遺産とを併せて昇華させ、新たな産業基盤のひとつに成長させるべく、地域と連携しながら事業推進をおこない、管理放牧和牛畜産のメソッドとして他の地域でも活用される事を目指します。